X線検査装置の実機の確認方法
目次
X線検査装置は高額な設備投資であり、カタログのスペック数値だけで判断するのはリスクがあります。「実際に自社の製品で、きれいに撮像できるか」「現場の作業者が使いこなせるか」は、実機で確認しないと分かりません。
本記事では、導入後に後悔しないための実機確認の具体的な方法と、チェックすべきポイントを解説します。
主要な展示会でメーカーを比較する
まだ具体的なメーカーが決まっていない場合、まずは展示会に足を運び、複数のメーカーの実機を一度に見比べるのが効率的です。業界によって出展される展示会が異なるため、自社の製品に合った展示会を選びましょう。
主な関連展示会リスト
- エレクトロニクス・実装業界向け:
- インターネプコン ジャパン(実装・検査機器展)
- JPCA Show(電子機器トータルソリューション展)
- 食品・医薬品業界向け:
- FOOMA JAPAN(国際食品工業展)
- JAPAN PACK(日本包装産業展)
- インターフェックス(医薬品・化粧品製造展)
- 検査機器全般:
- JIMA 総合検査機器展(日本検査機器工業会主催)
サンプルワークを送付して実験してもらう
展示会で候補を絞ったら、次は自社の製品(ワーク)をメーカーに送り、実際にX線撮影をしてもらう「サンプルテスト」を依頼します。
サンプル準備のポイント
良品だけを送っても検査能力は測れません。以下の3種類を用意してください。
- 完全な良品:基準となる画像データ用
- 明確な不良品:確実に弾くべきNGサンプル
- 境界線(グレーゾーン)の製品:現場で判定に迷う微妙なもの
ショールームやデモ機で操作性を確認する
サンプルテストの結果が良好であれば、最後にメーカーのショールームを訪問するか、デモ機を借りて実機確認を行います。ここでは「画質」だけでなく、「運用面」を厳しくチェックします。
実機デモでの評価チェックリスト
| 確認項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 検出能力 | カタログ値(最小検出径)ではなく、実際の自社製品に入った異物や欠陥が見えるか。 |
| タクトタイム | コンベアスピードや画像処理速度は、自社の生産ラインの速度に追従できるか。 |
| 操作性(UI) |
・品種切り替え(段取り替え)は簡単か? ・専門知識がないパート従業員でも操作可能か? ・誤操作を防ぐロック機能はあるか? |
| メンテナンス性 |
・清掃時にコンベアベルトの着脱は工具なしでできるか? ・X線漏洩防止カーテンの交換は容易か? |
| 安全性 | インターロック(安全装置)は確実に作動するか。非常停止ボタンの位置は適切か。 |
まとめ
可能な方法で実機確認を
X線検査機器の実機の確認方法には、展示会や、X線検査機器を取り扱っているメーカーへデモ依頼する方法、導入している工場に見学に行く方法などがあります。
X線検査機器を導入する際には、実機の確認と取り扱いメーカーからの提案を総合的に判断して導入する機器を選定することをおすすめします。


