卓上型の取り扱いがあるX線検査装置メーカー
卓上型X線検査装置とは
卓上型X線検査装置は、装置内部でX線を照射して対象物の内部構造を非破壊で観察するための、コンパクトなX線透過/X線CT(3D)システムです。製造現場のオフライン検査や開発・評価用途で使われることが多く、電子部品実装(はんだ接合)から樹脂・金属部品の内部欠陥確認まで幅広く対応できます。
島津製作所
誰でもすぐに品質検査ができる卓上X線CT検査装置(XSeeker 8000)

https://www.an.shimadzu.co.jp/ndi/products/x_ryct/
島津製作所では、誰でもすぐ品質検査ができる卓上型X線CTシステム装置の取り扱いをしています。
同社が取り扱っている卓上X線CTのXSeeker 8000は、高出力のX線発生装置と高解像度フラットパネル検出器を搭載しています。卓上型でコンパクトなサイズでありながら160kvと高いX線出力があり、樹脂製品はもちろんアルミダイカスト部品をはじめとする金属部品まで鮮明に観測できます。
ソフテックス
お手頃価格のX線TV検査装置SVJ/SVC

https://www.softex-kk.co.jp/products/svj_svc.html
ソフテックスは、お手頃価格のX線TV検査装置の取り扱いをしています。
同社が取り扱っているX線TV検査装置SVJ/SVCは、SOFTEXミリフォーカス管球搭載した卓上型X線検査装置です。卓上サイズでありながら軟X線CCDカメラを採用し、リアルタイムで鮮明な画像を描写することが可能です。さらに計測と画像処理ができるZET-01を装備しています。
またX線検査装置は、SVJ200とMサイズステージ対応にSVC2002の2つのタイプを用意しユーザーに検査対象物に対応しています。
松定プレシジョン
線透過検査装置(縦照射型)precision µB3600・µB4600

https://www.matsusada.co.jp/product/xm/xins/precision_ub3600/
松定プレシジョンは、非破壊で対象物の内部を観測できる卓上型マイクロフォーカスX線検査装置の取り扱いをしています。
同社の卓上型マイクロフォーカスX線検査装置precision µB3600・µB4600は、卓上型のコンパクトなサイズで、高精細モデルから大型・高透過力モデルまで幅広いラインナップを提供。電池やコンデンサの内部検査、BCG欠落検査、線材の断線検査などの工業分野への対応はもちろん、さまざまな標本の内部観察など医療や生物分野の非破検査に対応しています。
ビームセンス
X線の拡大鏡SMARTROENTGEN SmaRoe -スマレ-FLEX-M863

https://beamsense.co.jp/?page_id=2
ビームセンスは、卓上型X線透視装置・CT装置に取り扱いをしています。
同社に卓上型X線透視装置CT装置SMARTROENTGEN SmaRoe -スマレ-FLEX-M863は、見えないところを簡単に見える化できるX線の拡大鏡として、品質向上をサポートしています。また、パソコン操作(ジョイパットやマウス)で簡単に操作が可能です。さらに撮影した画像データはパソコンのストレージに保存できます。
そのほか遮蔽ガラスを除いて鉛を使っていないことや、超低消費電力(150W)など、地球環境へ配慮したX線検査装置です。
メディエックステック
卓上型X線透視装置とX線照射装置(MX-90 Basic/MX-60Basic/ MX-90Winde・MX-80Labo/ MX-160Labo)

https://www.medixtec.co.jp/products/80eco/
メディエックステックは、卓上型X線透視装置とX線照射装置の取り扱いをしています。
小型電子部品の検査に適しているコンパクトモデルの卓上型X線透視装置MX-80ecoをはじめ、モールド部品に内部観察に適したMX-90 Basic/MX-60Basic、ハイパワーモデルのMX-90Windeの3タイプの小型卓上X線透視装置の取り扱いをしています。
さらに実験や研究などで簡単に取り扱いができる卓上型X線照射装置MX-80Laboと大出力タイプのMX-160Laboの2つのタイプを用意しています。
卓上型が向く検査・用途
電子部品・基板(実装品質の確認)
目視できない部位(はんだ接合部や内部配線)を、非破壊で確認できる点が卓上型の大きなメリットです。
- BGA/QFNなどのはんだショート、ボールの状態、位置ずれの確認
- コネクタや端子部の実装ずれ、はんだ濡れ状態の確認
- 実装後の内部クラックや空隙(ボイド)などの評価
電池・コンデンサ・線材など(内部の断線/位置異常の確認)
電池やコンデンサの内部構造、線材の断線など、外観から判断しづらい不具合の切り分けに役立ちます。
- 電池・コンデンサの内部の位置ずれ、形状確認
- 線材・ハーネスの断線や折れの確認
- 樹脂成形品の内部欠陥(気泡、異物混入など)の確認
樹脂・アルミダイカストなど(厚みのある部品の観察)
卓上型でも高出力モデルでは、樹脂成形品だけでなくアルミダイカストなど金属部品の観察に対応する機種があります。
仕組みと主要構成
X線源(ミニフォーカス/マイクロフォーカス)
解像感や微細欠陥の見え方に直結するのがX線源の「焦点(フォーカルスポット)」です。一般に、焦点が小さいほど空間分解能に有利で、微細構造をより明瞭に捉えやすくなります。
- ミニフォーカス:コストと性能のバランスを取りやすい
- マイクロフォーカス:より高精細な観察に向く
検出器(フラットパネル検出器 など)
画像品質や検査のしやすさに関わるのが検出器です。卓上型X線CTでは、高解像度フラットパネル検出器を搭載する例があり、非破壊検査で高品質な画像取得に寄与します。
ステージ(位置決め)と拡大観察
対象物の固定・回転・移動によって、観察したい箇所を狙って撮像します。透過観察では、対象物とX線源・検出器の距離関係により拡大率が変わり、観察目的に合わせたジオメトリ設定が重要です。
CT(3D)機能とビューア
透過像(2D)に加えてCT(3D)撮影ができると、内部欠陥の位置関係を立体的に把握しやすくなります。断面表示に加え、3D表示(VR表示など)を標準搭載するシステムもあります。
卓上型X線検査装置の選び方
1. 見たい欠陥と必要な分解能を決める
はんだ接合部の微細ボイドや微小クラックまで見たいのか、内部構造の有無確認が中心なのかで、必要な分解能が変わります。
チェックポイント
- 焦点サイズ(フォーカルスポット)と空間分解能の関係
- 拡大率(対象物サイズと観察したい領域のバランス)
- CTが必要か(2Dで足りるか、3Dで断面確認したいか)
2. 透過力(管電圧)と対象材質・厚みを確認する
樹脂主体か、アルミなど金属部品も対象に含むかで、必要なX線出力(管電圧)の目安が変わります。厚みや材質により「透過しにくさ」が大きく異なるため、導入前に実サンプルでの確認が有効です。
3. 操作性とスループット(検査の回しやすさ)
検査用途では、誰でも一定品質で回せるワークフロー設計が重要です。操作ステップが少ない、繰り返し検査をワンプッシュで実行できるなど、現場運用に合うかを確認しましょう。
4. 設置条件(スペース・搬入・周辺環境)
卓上型は省スペースに置けることが強みですが、周辺の作業動線、搬入経路、電源、振動の影響、保守スペースなども含めて検討します。
- 設置スペース(装置本体+操作スペース+保守スペース)
- 搬入経路(ドア幅、エレベータ、床荷重)
- 周辺環境(振動、温湿度、粉塵)
5. 安全・法令対応(遮へい、管理区域、届出)
産業用X線装置は、安全確保と法令順守が前提です。管理区域は、外部放射線による実効線量と空気中放射性物質による実効線量の合計が「3か月で1.3mSvを超えるおそれがある区域」等として規定されています。 実際の要否は装置仕様・使用条件・遮へい設計(測定結果)で変わるため、メーカーや有資格者、所轄への確認を行い、必要な手続きを進めましょう。
運用のポイント(導入後に差が出るところ)
- サンプル固定の標準化(治具化)で再現性を確保する
- 撮影条件をレシピ化し、検査者が変わっても品質がぶれない運用にする
- 目的に応じて、2D透過とCT(3D)を使い分ける
- 定期点検・校正、遮へいの確認など安全管理をルール化する
まとめ
卓上型X線検査装置は、限られたスペースでも非破壊で内部を観察でき、電子部品実装から樹脂・金属部品の評価まで幅広く活用できます。選定では「必要分解能」「透過力」「操作性」「設置条件」「安全・法令対応」を軸に、実サンプルでの事前確認と運用設計まで含めて検討することが、導入効果を得る近道です。


